COLUMN

神田神保町と「東京ドーム」

MM

MM(ライター)

神田神保町。一般的には単に神保町と言った方が馴染み深いかもしれないが、この地名を聞いて真っ先に思い浮かぶのはなんといっても「本」だろう。
前回までは当然のことながら神保町について書いてきた。しかし、今回は少しだけ視線をずらしてみようと思う。知っている人は知っている、知らない人は意外と知らないであろう。実は神保町は東京ドームにとても近いのだ。今回は趣向を変えて東京ドームについて書いてみることにしよう。
東京ドームは1988年に作られた日本で初めての屋根付きの球場だ。その卵のような形状から「BIG EGG」とも呼ばれ、今や広さの単位の一つとしても度々使われるほど有名な建物である。東京ドームではプロ野球の試合やコンサート、展示会などが行われ、東京ドームホテル・東京ドームシティアトラクションズ(遊園地)・後楽園ホールなどを含めて「東京ドームシティ」と呼ばれる都市型総合エンターテインメント地区となっている。JR・地下鉄5線が交差した、大都会のど真ん中にこれほど大きな施設があるのは、改めて考えると凄まじい。今後、似たような立地条件の場所に似たような施設が作られることはおそらくないだろう。
そんな東京ドームシティの中、ラクーアと呼ばれる融合商業施設があるのはご存知だろうか。実はここ、東京ドームに行っているだけだと意外と気づかない。東京ドームシティの中でも少し脇の方に位置しているため、利用する路線によってはその存在に気づかず往復してしまう。看板自体はそこかしこにあるものの、試合やイベント目当てに来ている客の目に入らないこともしばしばある。
ところがこのラクーア、地味にすごい。いや、かなりすごい。東京ドーム1個分程度の敷地内にアトラクションやショップ、レストランがずらりと並び、中にはフィットネスクラブやスパまである。個人的には、このフィットネスクラブとスパが土地柄にマッチしていて実にいいアイディアだと思う。行楽地として有名な東京ドームシティだが、神保町と同じく周囲には会社や大学、専門学校が多い。日々労働や勉学に励む彼らにとっては遊びだけでなく、減ってきた運動量の改善と癒しの場も必要なのだ。
もちろん、周囲で働いていなくても勉強していなくてもおススメできるスポットである。神保町で書店を巡るのに疲れたら、美味しいグルメを食べてお腹が気になってきたら、ちょっと足を延ばして東京ドームに行ってみてはいかがだろうか。

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