COLUMN

神田神保町と「駅」

MM

MM(ライター)

神田神保町。一般的には単に神保町と言った方が馴染み深いかもしれないが、この地名を聞いて真っ先に思い浮かぶのはなんといっても「本」だろう。
これまで神保町と関連のあるテーマについて色々書いてきたが、肝心なことを忘れていた。神保町にやってきて、真っ先に考えるべきは古書やラーメン、近場の行楽スポットのことではなかった。すべてのスタート地点は駅。本を読むにしても、なにかを食べるにしても、とにかく駅からはじまるのである。
神保町には都営地下鉄の三田線と新宿線、東京メトロの半蔵門線が乗り入れている。これだけ聞くとシンプルで分かりやすい構造をしているように思えてしまうが、甘く見ているとけっこう痛い目を見る。もちろん、新宿や渋谷などの巨大迷路に比べれば大したことはないかもしれないが、神保町もなかなかに迷いやすい構造をしているのである。地上への出口はA1~A9までの9つと平均的だが、それらが見事に四方に散りばめられており、端から端までは徒歩で10分ほど近くかかる。つまり、間違った出口から出てしまうとそれだけの時間をロスしてしまうことを考えなければならない。さらに厄介なのは特定の改札口から出ないと辿り着けない出口があることで、事実、最も距離の離れているA1・A2の出口がその対象となってしまっている。出てから考えればいいやと思って、うっかり適当な改札を出てしまったが最後、諦めて地上を延々と歩くしかないのである。
つまり、なにが言いたいかと言えば、駅の出口はちゃんと調べておいた方がいいということだ。オフィス街であり、学生街であり、グルメ街である神保町では、仕事や授業はもちろん、商談や面接、恋人とのデートで利用する機会もあることだろう。そんな遅れてはならない約束の際には特に気をつけるべきだ。当社の採用面接の際にこの落とし穴にハマって大汗をかく羽目になった私が言うのだからこれは間違いない。

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